スペイン語圏の戦争の歴史
1. コンキスタ(征服戦争):15世紀〜16世紀
スペインによる新大陸への進出は、歴史上最も衝撃的な軍事的衝突の一つです。
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アステカ・インカ帝国の滅亡: エルナン・コルテスやフランシスコ・ピサロら「コンキスタドール(征服者)」が、少数の兵力で巨大帝国を征服しました。
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勝敗の要因: スペイン軍の鋼鉄の剣、火器、馬といった技術的優位に加え、現地部族間の内紛の利用、そして何より先住民に免疫のなかった天然痘などの病原菌が決定的な役割を果たしました。
2. 独立戦争:19世紀初頭
ナポレオンのスペイン侵攻を機に、ラテンアメリカ各地で「自由」を求める戦いが爆発しました。
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二人の解放者: 南米北部から進軍したシモン・ボリバルと、南部から北上したホセ・デ・サン・マルティンが有名です。
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アンデス越え: サン・マルティンによる険しいアンデス山脈を越えての奇襲攻撃は、軍事史上でも驚異的な行軍とされています。
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結果: この戦いを通じて、現在のコロンビア、ベネズエラ、アルゼンチン、チリ、ペルーなどの国々が誕生しました。
3. 国境紛争と内政の混乱:19世紀後半〜20世紀
独立後、新しい国々は国境線や政治的主導権を巡って激しい戦争を繰り返しました。
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米墨戦争 (1846-1848): メキシコが領土の約半分(テキサス、カリフォルニアなど)をアメリカ合衆国に割譲することになった戦争です。
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三国同盟戦争 (1864-1870): パラグアイがブラジル・アルゼンチン・ウルグアイの連合軍と戦い、成人男性人口の大部分を失うという悲劇的な結果を招きました。
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太平洋戦争 (1879-1884): チリと、ボリビア・ペルー連合軍が硝石資源を巡って争い、ボリビアは内陸国となりました。
4. スペイン内戦:20世紀最大の悲劇 (1936-1939)
ラテンアメリカではなく、本国スペインを二分したイデオロギーの衝突です。
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対立構造: フランコ将軍率いる**反乱軍(右派)と、人民戦線政府の共和国軍(左派)**が激突。
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代理戦争の側面: ナチス・ドイツやイタリアがフランコを支援し、ソ連や国際義勇軍が共和国側を支援。のちの第二次世界大戦の「実験場」とも呼ばれました。
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ピカソの『ゲルニカ』: 無差別爆撃の惨状を描いたこの作品は、今も戦争の残酷さを伝える象徴となっています。
スペイン語圏の戦争に共通する特徴
カウディーリョ(軍事独裁者)の存在: > 独立戦争や内戦を通じて、軍事的なカリスマを持つリーダーが政治権力を握る文化が根付き、その後の独裁政権やクーデターの歴史に繋がりました。
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