円安で恩恵を受けてる企業と言えば、世界のトヨタ!
トヨタ自動車は、円安の最大の受益者の一つと言えるほど、非常に大きな恩恵を受けています。
これは、トヨタが世界中に車を輸出している「輸出型企業」であり、海外で得た米ドルなどの外貨を円に替える際に、円安であるほど多くの円を得られるためです。
📊 円安による具体的な恩恵の規模
円安がトヨタの業績に与える影響は、決算発表資料などで**「為替感応度(かんのうど)」**として示されています。
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1円あたりの増益効果:
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対米ドルで1円の円安になると、トヨタの営業利益は約450億円押し上げられる効果があるとされています。
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対ユーロでは1円の円安で約60億円の押し上げ効果があるとされています。
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直近の決算における効果:
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例えば、2024年3月期決算では、前期に比べて円安が進行したことで、為替による増益効果は6,850億円に上ったと公表されています。
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この巨大な為替メリットが、トヨタが日本企業として史上初の営業利益5兆円超えという好決算を達成した主要な要因の一つとなっています。
恩恵を受ける仕組み
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海外での車の販売: トヨタはアメリカなどで車を販売し、米ドル(USD)で売上金を得ます。
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日本への利益送金(円への換算): その米ドルを日本円に換金する際に円安だと…
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例: 1万ドルの利益を円に換金する場合
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$1ドル = 100円$ の時 $\rightarrow$ 100万円
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$1ドル = 150円$ の時 $\rightarrow$ 150万円
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利益が大幅に増加: 実際に日本円で受け取る利益が、為替レートの変動(円安)によって自動的に増加します。
🤔 円安による利益以外の側面
円安はメリットばかりでなく、トヨタにとってもデメリットがあります。
| 項目 | 影響 | 説明 |
| 輸入コスト | 増加(デメリット) | 部品や原材料の中には輸入に頼っているものもあり、円安によってその調達コストが上がります。 |
| 競争力 | 維持(メリット) | 海外市場では価格を据え置いても円換算で利益が増えるため、価格競争力を維持しやすくなります。 |
| 消費税還付 | 大幅増加(メリット) | 輸出売上が増えると、仕入れにかかった消費税の還付金(輸出戻し税)も増加します。 |
結果として、トヨタのようなグローバルな輸出企業にとっては、円安のメリット(為替差益)がデメリット(輸入コスト増)を遥かに上回るため、巨大な恩恵を受けている状況です。
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