第2言語って母語の影響を受ける?

第2言語って母語の影響を受けることはご存知でしょうか

母語の知識が第二言語に移転するのです

発音、文法、文化、単語など様々な形で母語の影響を受けるということです

実はこの移転というのは

言語に限らず普段の生活でよく見られる現象です

例えば野球をやってた人は、ゴルフを始める時に野球のスイング(たとえば低めのボールを打つときの体の動き)が意識、無意識にせよよく出てきます

運転のスキルもそうで、海外と日本で左折と右折が逆のところがありますよね
いつものクセで無意識に左折したら反対側の車線に入ったという恐ろしい間違いもあります

このように、習慣化した行動がそれと似た行動をする時に移転するということです

例えば言語でいうと、日本語にはvの音がないので日本人は英語のvの発音をするときにそれに近いbで代用してしまいます

overをオーバーと言い換えてしまうのです

文法でいうと、

When he came back,I will talk him
(彼が帰って来たら、話すよ)

上の例のように、過去形の使用で、英語がかなり話せる日本人でもこのような間違いがよく見受けられます

ここは未来形なので過去形を使うのはおかしいですよね
正しくは

When he comes back,I will talk him

おそらく日本語で無意識に「来た」という形がcameという過去形を呼び起こしてしまうようです

このように自動化した行動を変えるのは難しく、それに近い行動をしようとするとすでに持ってるスキル、知識などが移転するということです

間違う理由が記憶力が悪いからではなく、第二言語学習は
母語の影響を受けるので、母語の移転で間違いをすることもあるのです

慣れないうちに、言語学習をするとき
よく間違いをしてしまうのはある意味仕方がないことです

 

 

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