単語(語彙力)に複利が効く
「単語(語彙力)に複利が効く」というのは、言語学習や知的成長において非常によく言われる、かつ本質的な真理です。
結論から言うと、単語力は「足し算」ではなく「掛け算(複利)」で増えていきます。
なぜ単語の習得に複利の効果が働くのか、そのメカニズムを3つのポイントで解説します。
1. 「芋づる式」のネットワーク効果
新しい単語を覚えるとき、ゼロから丸暗記するわけではありません。すでに持っている語彙という「元本」があるおかげで、新しい知識が既存の知識に紐付けられます。
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語源の活用: 例えば「export(輸出)」を知っていれば、「ex-(外に)」という接頭辞と「port(港・運ぶ)」という語根を理解しています。すると、
import(輸入)、transport(輸送)、portable(携帯できる)といった単語を、初見でも一瞬で理解・記憶できるようになります。 -
知識のフック: 脳の中に「単語のフック」が増えるほど、新しい情報が引っかかりやすくなります。
2. 推測精度の向上(文脈理解)
語彙が少ないうちは、文章の中に知らない単語が3つあるだけで意味が取れなくなります。しかし、語彙が増えて「知らない単語が1つだけ」の状態になると、前後の文脈からその1つの意味を正確に推測できるようになります。
この「読んでいるだけで勝手に新しい単語を吸収できる状態」に入ると、学習効率は爆発的に上がります。これがまさに複利の恩恵です。
3. 情報の「解像度」と「思考スピード」
単語を知っているということは、その概念を「一つのパッケージ」として扱えるということです。
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具体例: 「非常に強い風が吹き、雨が激しく降る気象状況」という長い説明を「台風」という一語で処理できれば、脳のメモリ(ワーキングメモリ)に余裕が生まれます。
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語彙が増えるほど、より複雑な本を読み、より高度な議論を理解できるようになります。そのインプットがさらに新しい語彙を連れてくるという、**「知の好循環」**が生まれます。
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